新規ゲノム編集技術NgAgoが再現されない問題について

現在のゲノム編集技術の主流は「ゲノムDNAに相補的なガイドRNA」と「DNA切断酵素」の組み合わせだ。非常にパワフルなツールだが、標的ゲノム領域が完全には自由に設計できなかったりと、まだまだ改善点が存在する。

 

2016年の5月に中国のグループからDNAをガイドとしたゲノム編集技術の開発という論文が発表された。

この論文ではNatronobacterium Gregoryi のArgonaute (NgAgo) を用いてゲノム編集に取り組んだ。NgAgoは約24ヌクレオチドの5′リン酸化一本鎖ガイドDNA (gDNA) と結合して効率的に部位特異的DNA二本鎖切断を生じる。NgAgo–gDNAシステムはPAM配列を必要とせず、GCリッチなゲノム標的の編集効率が高いため、従来のゲノム編集法を置き換えうるのではないかと大きな注目を集めた。

 

しかし数ヶ月がたった今問題が起こった。論文の結果が再現されないのだ。

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全部で380ページ!!の学術論文が出ていた

The Journal of Comparative Neurologyという学術誌に出た論文がページ数が異常に多いということで一部界隈で話題になっております。全部で図が19個、テーブルが3つとは思えないボリューム (380ページ) です。それもそのはず、図17には106の解剖図が含まれているのですから。もはやわけが分かりません。
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シグナル伝達経路のより良い模式図、Minardo Chartとは

細胞内シグナル伝達経路は理解を容易にするためによく模式図で描かれます。
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このような模式図に欠落しているのは時間の情報です。

シグナル伝達は時間とともに広がっていくので、図の中に時間と空間の情報が入っているとシグナル経路の全貌をより良く理解することができます。しかし、これまで良いデータビジュアライゼーションの方法がありませんでした。

 

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2017年1月に創刊されるNature関連誌5誌

オンライン限定の月刊誌が4つ、Nature Publishing Groupより創刊されます。

2016年1月には同様にオンライン限定のNature MicrobiologyNature Energyが創刊されています。

 

また化学分野のレビュー誌が新たに1つ加わります。

2016年1月にはNature Reviews Naterialsが創刊されています。

 

 

Nature CommunicationsやScientific Reportsをはじめとし、Nature Publishing Groupは近年オンライン限定ジャーナルを拡充し、姉妹誌の幅を広げています。

今後もさらに姉妹誌が増えていくのか、またこの流れが既存の学術誌勢力にどのような影響を与えるのか、個人的には非常に気になっております。