ハエトリソウ「葉が閉じる秘密はカルシウムイオンです」

食虫植物の一つとして有名なハエトリソウ、ハエが乗ってしばらく経つと葉を閉じて食べるその衝撃的な映像を見たことがある人は多いでしょう。

さて、ハエトリソウはハエが葉っぱに乗るとすぐに葉を閉じるのではありません。1度触っただけでは閉じず、それから30秒以内にもう一回触ると素早く葉を閉じることが知られています。

どのような仕組みでこの葉を閉じる時間が作られているのでしょうか?最新の顕微鏡観察により、細胞内のカルシウムイオンが維持される時間と葉の閉じるタイミングが一致することが分かりました。それについて少し書きます。

 

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アーモンドを美味しくした遺伝子変異

Scienceにアーモンドのゲノム解析の論文が出ていた。野生のアーモンドには毒があるが、ヒトが品種改良したアーモンドは毒がなく美味しい。その理由はなんだ?と言う謎を解き明かした内容。

Mutation of a bHLH transcription factor allowed almond domestication (Science, 2019)

アーモンドの背景知識をよく知らなかったので引用しながら簡単にまとめてみた。

 

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電気泳動で植物をもスケスケにすることが出来る

このブログをお読みの皆様なら、2013年頃に「電気泳動で脳を透明化する技術」が発表されたことを覚えている方も多いと思われます。

CLARITYと名付けられたこの技術は、脳だけでなく肺や腎臓といった組織も透明化させることが出来ます。しかし植物は細胞壁という“バリア”を細胞の周りに持つため、CLARITY法を植物に適応することはまだ出来ていませんでした。

 

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