やはりNgAgoは哺乳類細胞ではワークしない (Nat. Biotech.)

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ゲノム編集は生命科学を大きく発展させる技術として注目されています (Nat. Biotech. 2014)。現在はCRISPR/Cas9をベースとしたゲノム編集が広く使われていますが、これも完璧な方法ではないため、さらなる技術開発が行われています。

NgAgoと呼ばれる手法はゲノム編集技術の新しい方法の一つとして注目されました (Nat. Biotech. 2016)。しかしこの論文の結果が再現されずに世界中で議論を呼んでいたのです (アレ待チ 2016)。

 

哺乳類細胞でNgAgoがワークするという論文が掲載された雑誌に、新たに「NgAgoは哺乳類細胞ではワークしない」と言う論文が掲載されました。

既に多くの研究グループがNgAgoが哺乳類細胞ではワークしないことを論文やそれ以外の形で報告しており (Protein&Cell 2016Gaetan’s blog 2016)、今回の論文はそれを更に支持します。この技術を使おうと思ってた人は、まず今回の論文を精読するのが良さそうです。

 

興味深いことに、NgAgoがゼブラフィッシュにおいて遺伝子抑制に使えるという論文があります (Cell Research 2016)。この研究ではNgAgo-gDNAをゼブラフィッシュの卵に打ち込むことで目の形成異常が誘導できましたが、ゲノムを読んでみると塩基配列は編集されていませんでした(!!)。

この結果もやはりNgAgoがゲノム編集には使えないという意見を支持しますが、発現抑制には使える可能性が出てきました。そっちで使われることになったらそれはそれで面白いのですが。

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