新しいヒト発生の3次元解剖図が発表された

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1つの受精卵からヒトの身体が作られていく過程を記述することは人類の大きな目標の一つです。最新のコンピューターグラフィック技術を使い、ヒトの発生の最初の二ヶ月の様子を3Dグラフィックにした研究成果がScience誌に発表されました。

研究チームのホームページに3D pdfファイル(!)がアップされているので見てみて下さい (ダウンロードしてAdobe Acrobatで開くとクルクル回転させることが出来ます。さらに血管や神経や骨など興味のある組織だけを見ることも出来ます)。コンピューターグラフィックが進んだ現代だから可能になった新しい解剖図です。今後アプリ化も進められるようです。

 

もう少し詳しい説明

ヒトの発生過程の解剖図を作ろうという研究は100年にも及ぶ長い歴史があり世界各国で取り組まれています (Human Embryo Collection)。近年、コンピューターグラフィックを応用することで解剖図を三次元に拡張しようと言うプロジェクトが進められています。京都大学の「京都コレクション」もその一つであり、その成果は本として出版されています (ヒト発生の3次元アトラス – 塩田 浩平)。

今回、Scienceに発表された論文は「カーネギーコレクション」が元となっています。これまでに蓄積された膨大な組織切片のデータを一つ一つ丹念に繋ぎ合わせてトレースすることで、これまでになく高精細な3Dイラストを作り上げることが出来ました。研究チームのページに「A project by students for students」とあるように、医学・生物学を学ぶ人のためとなる素晴らしい研究成果ですね。

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