この画像が貼りたかっただけなのでもう出落ちで満足です。
オットイアはカンブリア紀の生き物
ペニス状の動物というと、ユムシやエラヒキムシを思い浮かべる人が多いでしょう。
今回取り上げるペニス状のワームは現存するものではありません。カンブリア紀 (約5億年前) にいたオットイアと言う生き物です。それなりに有名な太古の生き物なので、知っている人も多いかと思われます。
オットイア (Ottoia) はカンブリア紀のバージェス頁岩から発見される鰓曳動物の一種。
おそらく全身を砂の中の穴に隠し、吻だけを砂から突き出して、ヒオリテス等の他の動物を襲い、丸呑みにした。また、ある化石では、同種の吻の痕跡がその体内から発見されていることから、共食いもしたらしい。
さて、オットイアの復元想像図は以前からありましたが、このペニス状の生き物が持つ鋭い突起の形状、またその機能はよく分かっていませんでした。
顕微鏡によるオットイア化石の解析
オットイアの化石に残された鋭い突起を光学顕微鏡と走査型電子顕微鏡を使ってミクロンレベルで観察したのが今回の研究です。
Ottoia prolificaの鋭い歯(スケールバー=50μm)
2種のオットイア、Ottoia prolificaとOttoia tricuspidaで鋭い歯が見つかったそうです。ペニスワームが歯を持っていたという明確な証拠はこれまでなく、この発見がこの論文の売りだと筆者らは言っています。私は専門家じゃないので新規性についてはよく分かりません。
終わりに
触手とか棘の生えたペニスが好きなフォロワーが多いので彼らのために書きました。べ、別に私はこんな生き物に興味ないんだからねっ!