STAP細胞を作る実験条件について

STAP細胞由来の100%キメラマウス

STAP細胞のニュースが盛り上がってますね。この研究成果には私も大いに驚かされました。Nature誌に同時に二報掲載されることは非常に稀です。この研究成果は幹細胞研究のブレークスルーになるのではないでしょうか。

この研究成果を分かりやすく理解したい人には、60秒で理解できる理研のプレスリリースを読むことをオススメします。研究者の生の反応が知りたい人はtogetterまとめが良さそうです。

 

ここを間違って理解していました

さっき一度記事を上げたのですが、間違っていたので訂正します。この実験の流れが初期化に必要だと勘違いしていたのですが、実際には『細胞が初期化されたかを目で確認するためにこのような実験を組んだ』が正しいです。失礼しました。

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これが実験の流れ (論文のFig.1より)

STAP細胞の全能性を維持するためには高価な試薬*1や培地が必要と言うのは正しいと思います。ちなみに僕と愛さんは別人です。

 

ヒトのSTAP細胞は出来るか

さて、今回の論文では生後まもないマウスから取った細胞をSTAP細胞にすることに成功しました。しかしヒトの細胞が同様の手法によって初期化出来るかはまだ分かりません。

一部報道では既に猿の細胞からSTAP細胞が作られたと書かれていますが、現時点でこれを信じるのはちょっとリスキーです。これはiPS森口の件を思い出していただければ分かると思います。

霊長類の細胞でもSTAP細胞が作れることが本当だとしたら、今年中には論文が発表されると思います。それまでは気長に待ちましょう。

 

終わりに

今回のSTAP細胞は人工的な環境下(培養皿の中)で作られました。なので人間が酢を飲んだり酸性の温泉に入ったりすることでSTAP細胞が出来るかは現時点では分からないとしか言えません。そんな簡単に体内がリプログラミングされたら生物としてマズい気がするので、通常起こらないと予想しているのですが真実はどちらでしょうか。

STAP細胞になるメカニズムは、私たちの身体の中で実際に起きているどんな現象を反映しているのでしょうね。生物って不思議。

 

 

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