松屋のトイレに書いてある「便座を閉めてCO2削減」のロジックが分からなかったので調べた

松屋のトイレには「(便座の)フタを閉めることによってCO2が年間13kg削減されます」という貼り紙があることをご存知でしょうか。この貼り紙が学校のトイレにも貼ってあることに先ほど気づきました。

しかし「なぜ節水することで二酸化炭素の排出が減るのか?その具体的な数値の根拠は?」と言った点が不明だったのでネットをフル活用して調べてみました。


だって便座閉めても水の蒸発防げるだけでしょ?

ご存知の通り水の化学式はH2Oで表されます。と言うことは便座のフタを閉めて水の蒸発を防いだとしてもC(炭素)が関係するCO2(二酸化炭素)が登場するわけがないのです。

つまり「風が吹けば桶屋が儲かる」的なロジックで、水の蒸発を防ぐことで副次的に二酸化炭素の排出が減るんだろうな、と思っていましたが、そこには2つの理由がありました。

便座を閉めればCO2が減る2つの理由

CO2削減のタネは電力。浄水するのにも便座を温めるのにも電力が必要で、電気を作る過程でCO2が出てしまう、そういうこと。

1.水の蒸発を防ぐ→浄水に必要な電気が減る→CO2の排出が減る*1
2.電気便座のフタを閉める→便座が冷えにくい→電気が減る→CO2の排出が減る

原発事故以降節電が叫ばれていますが、節水することが節電にもつながるとは、なるほど。

CO2排出量の計算式

そう言えば中学校の教科書にCO2排出係数とか載ってた気もしますね。あまり授業に時間を割かれた記憶もないですが。さて、上記の2つの理由で削減される二酸化炭素排出量は以下の計算式で表わされるようです。

1.[水道の使用量]×[CO2排出原単位]=[CO2排出量]
2.[電気の使用量]×[CO2排出係数]=[CO2排出量]

(水道の排出原単位は電力会社ごとのCO2排出係数から算出)*2

1の式に出てくる排出源単位発電の排出係数から算出されるので、2つの式を統合することができますね。この発電の排出係数は年次ごとに算出*3されるようです。厳密に計算したいならば毎年チェックする必要があるんですね。

松屋のCO2年間13kg削減という値の計算

これらのことから『便座の蓋を閉めた場合と閉めなかった場合の水分蒸発量を算出し』、それに『年度ごとの電気事業者ごとの実排出係数・調整後排出係数(この場合は全国平均値?)』から求められる排出源単位をかけ、便座が電気式の場合は『便座の蓋を閉めることで削減できる電力使用量』を加味すれば、冒頭の松屋が出した年間13kgという値が出るのでしょう。

誰か暇な人夏休みの宿題としてチャレンジしませんかね。めんどくさいので自分では絶対計算しませんが。

PS.っていうかトイレで思いついたネタなのに環境省のサイトにたどり着いた時の「どうしてこうなった」感がハンパないっす。

PS2.実際のところはCO2計算ツールみたいなのを使って、松屋公式もザックリ計算した気もします*4

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