細胞生物学の専門誌として世界的な権威を誇るCell誌。この学術誌は論文のクオリティだけでなく、美麗なイラストにも定評があります。
Cell誌には研究成果を図式化してまとめたSnapShotというコーナーがあり、まだ教科書に記されていない最新の科学情報を知るために非常に有用です。そんな過去のSnapShotを150コ以上も集めたアプリが公式に発表されました。
まずSnapShotの一部を見てみよう
Cellは細胞生物学の専門誌ですが扱う内容は多岐にわたっています。幅広い研究分野の最新知見を一目で知ることが出来る、それがSnapShotです。
Cell誌の人気コーナーCell Picture Showの画像を集めたSnapShotがあります。

これらは芸術的な生物学写真という基準で選ばれているので、見たこともない不思議な写真をたくさん見ることができます。
脂肪滴ってご存知でしょうか?脂肪滴を細胞内に貯めこむのが脂肪細胞です。

善玉コレステロールと健康的な生活について記した書籍がよく売られていますね。さらに進んで、脂質と脂肪細胞の関係を学んでみてはどうでしょうか。
パーキンソン病はアルツハイマー病についで頻度の高い疾患と考えられています。

何故ドパミン神経細胞が死んでしまうのでしょうか?まだ分子メカニズムは解明されていませんが、少しずつ知見が蓄積されています。
SnapShotのアプリをダウンロードしよう!
SnapShotをダウンロードすればオフラインで閲覧することも出来るのが良いですね。試しに使ってみたけど少し動作が重かったので、今後改善されることを期待しています。
実はこれらのSnapShotは既にCell誌のウェブサイトで公開されています。印刷して読みたい人、動作が重いのが気になる人はこちらをご参考あれ。
SnapShotは院試勉強に最適なアプリ?
残念ながらこのアプリは全て英語です。また専門性も高いのである程度の背景を知っておくことが必要です。科学に馴染みがない人が内容を理解するのは少し敷居が高いかもしれません。
しかし教科書を片手に最新の研究成果を学ぶのには素晴らしいアプリケーションです。専門の教科書にもまだ載っていない結果のまとめがSnapShotにあります。

- 作者: Bruce Alberts,Julian Lewis,Martin Raff,Peter Walter,Keith Roberts,Alexander Johnson,中村桂子,中塚公子,宮下悦子,松原謙一,羽田裕子,青山聖子,滋賀陽子,滝田郁子
- 出版社/メーカー: ニュートンプレス
- 発売日: 2010/01
- メディア: 大型本
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大学院の入試では「科学英語の長文問題」や「教科書に載っていない最新の研究成果」を問う問題が出ることがありますが、SnapShotはこれらの勉強に最適なのではないでしょうか。
終わりに
近年になって様々な学術誌がアプリを出すようになりました。非常に素晴らしい時代ですね。まだ論文誌のウェブサイトをそのまま表示するアプリがほとんどですが、今後は画像やレビューなどがますます充実することを願っています。
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