ネットゲームAxon(軸索)

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神経細胞同士が結合することでネットワークを作ることがよく知られています。

「神経細胞はどうやって結合相手の細胞を見つけるの?」と言うのは科学的に大きな疑問でありますが、そんな疑問を題材にしたネットゲームがあります。


ゲームの名前はAxon!
『軸索(axon)とは、細胞体から延びている突起状の構造で、神経細胞において信号の出力を担う。軸索は基本的に一つの細胞体からは一本しか伸びていないが、しばしば軸索側枝(axon collateral)と呼ばれる枝分かれを形成する。 (Wikipedia:神経細胞)』

このサイトでネットゲームAxonが楽しめます

ゲームの説明
Grow your neuron as long as possible by clicking on protein targets.
(タンパク質をクリックして神経細胞の突起を出来るだけ長く伸ばそう!)

You can only click on protein targets within your circle of influence but you need to be quick as it decreases over time.
(◯で表されたタンパク質をクリックするだけでOK!ただし時間がかかるとゲームオーバーになっちゃうよ!)

Oh one more thing…beware of the rival red neurons that compete with you for available protein targets.
(ゲームが進むと赤い神経細胞が出てくるんだ!こいつはタンパク質を奪い合うライバルさ!)

‘Axon’ uses real features of neuron development in the fetal brain. Neurons make connections by growing a single axon to contact other cells and use protein targets to navigate.
(このゲームは胎生期の脳における神経細胞の性質を表しているよ!神経細胞は突起伸長を制御するタンパク質に導かれて標的細胞に軸索を伸ばすんだ!)

Your brain is an amazing organ, with around 100 billion neurons and 100 trillion connections.
(脳は驚きに満ち溢れた臓器さ!1000億もの神経細胞が100兆個ものシナプスを作るんだから!)

神経突起がウネウネ伸びる
早速やってみました。普通に面白いですw グラフィックが意外とシッカリしててテンポが良いのでサクサク進む。
遠いところにあるターゲットはクリックできないので、近接したタンパク質をライバル細胞と取り合うことになります。上手く出来てると思います。

Axonっていうゲームは誰が作ったの?

Souzou: Outsider Art from Japan – YouTube

Axonを作成したのはイギリスはロンドンのWellcome Collectionという美術館。彼らの目的は医学, 生活, アートを繋ぐこと

Wellcome Collection美術館ではヘンリー・ウェルカム卿(1853-1936)という薬剤師兼企業家が生涯をかけて集めた150万点にも登る医学関連のコレクションを展示しているようだ。

終わりに
ビジュアルに絡めて生物を楽しく学べるのって素晴らしいですね!
このAxonというゲームを見つけたのは1年前なのですが、Wellcome Collectionという素晴らしい組織が有ることは今日はじめて知りました。

Wellcome Collectionには他にも面白いネタがありそうなので、自分なりに科学知識も絡めながら記事にしていこうと思います。ではでは。

PS.ゲーム自体はSporeと似てるよね
Axonをやった人は『小さなキミの細胞が、やがて宇宙を支配する。』と言うキャッチコピーが印象的なゲーム、Sporeを思い出すかもしれません。
PC版とiOS版があるSpore、進化をテーマにしてるので、生物学徒はハマるかもしれない怖いゲーム。

SPORE スポア

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ネットゲームAxon(軸索)” への2件のフィードバック

  1. 科学系オンラインゲームはこれまでにもありましたが(Foldit)
    これのジャンルは脳科学ということで合ってますか?
    先日Natureに載っていたEyeWireも脳の地図を作る?ということでこれも脳科学のゲームなのかもしれません。
    自分ではちょっとよくわからないので、
    こちらも紹介していただけると嬉しいです。
    あと、科学のオンラインゲームを日本で紹介するには翻訳が大事です。翻訳は大事。
    Folditの場合ですが、英語の分かるアカデミックの人は、ちょっと遊んでネタにして終わりでした。このゲームがすごくやりたい一般の人(ヘビーユーザーになる可能性のある人たち)は、英語の専門用語に阻まれてできない。そして件の論文にもCASP9にも、日本人ユーザーは何も貢献せずに終わりました。
    記事にするなら、ついでにゲームを他言語版にするための翻訳プロセスも紹介して、有志を募ると一石二鳥だと思います。
    http://www.nature.com/spoton/2013/03/spoton-nyc-communication-and-the-brain-a-game-to-map-the-brain/?WT.mc_id=FBK_NPG
    http://wiki.eyewire.org/en/Main_Page#Wiki_Translation_Template
    海外ゲーム日本語化のサイトも参照。

  2. コメントありがとうございます。
    EyeWireも面白そうですね。少し専門性が高くなりそうですが、うまく噛み砕いて説明できるよう執筆に取り組みます。
    科学ゲームの翻訳は本気でやらなきゃいけないので大変そうですね。非常に有用なリソースになりそうであれば、twitterなどを使って有志を募れないか検討したいと思います。

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